水大循環と暮らしⅡ
流域水循環と持続可能な都市
¥1,650(税込)
内容紹介
地球規模の水の大循環の中で、地球表面にもたらされた水が表層水や地下水となって山岳から平野を流れ海に戻る動きを流域水循環と呼ぶ。新たなビジョンの下、シミュレーション技術を発展させ、新たにデータを取得し、これまでに蓄積されたデータと統合し、シミュレーションを繰り返しながら、流域水循環を科学的に解明し、持続可能な都市の実現に向けて挑戦している。本書は、水大循環を統一的に扱うモデル化・シミュレーション技術の流域水循環への具体的な適用について述べたものである。
目次
第I部 世界の水環境の現状と展望、第1章:水大循環を知って暮らしに役立てる/第2章:流域水循環を追いかける/第3章:水循環と都市環境/第4章:東京のまちづくりと水循環の過去・現在・未来/第5章:アジア大都市における水循環とグリーンインフラ計画/第6章:食と水循環―アフリカでの挑戦―/第II部 水大循環研究のフロンティア、第7章:現象の予測可能性―そもそも何がどこまで予測可能なのか―/第8章:都市の水・熱環境を知るための高解像度シミュレーション/第9章:都市の生物多様性回復への挑戦/第10章:最先端水環境シミュレーション技術を用いた水問題への挑戦/第11章:人為的な水環境変化による影響と施策効果を探る/第12章:システム制御の適用による安心・安全に暮らせる水・人間環境の構築/第13章:研究成果を社会で活用する・させるには―エビデンスベースド・ポリシーメイキング(EBPM)と数値シミュレーション―